消えたデータの復旧
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パソコン用語の基礎知識
今号のキーワード:「消えたデータの復旧」
先日テレビで、「削除してしまった(壊れてしまった)ハードディスクのデータを復旧するサービス」が近頃注目を集めている。というニュースを見ました。
私共も、ファイル管理の説明をするときに、”「ゴミ箱」に入れたデータは、「元に戻す」を実行すれば元の場所に戻ります。
ですが、「ゴミ箱を空にする」を実行した場合、パソコン上から永久に消えてしまい、取り戻すことができなくなります。”
”記憶装置が壊れてしまった場合、データは失われてしまいます。” とお話しします。
ある意味これは正しいのですが、それではデータ復旧サービスはなぜ可能なのでしょうか。
それは、記憶装置がPCのデータを記録している仕組みと関係があります。
PC上であるでデータを記録する場合、大雑把に言うと二つの処理が行われます。
一つは、『記憶装置のとある領域に、データが書き込まれる』という処理。
もう一つは、『書き込まれた場所をインデックスに記録する』という処理です。
記憶装置には、データが実際に書き込まれている領域とは別に、「あるデータがどこに書き込まれていて、PC上ではどう管理されているか」という
一覧表(インデックス)があるのです。
これは、データ管理を効率よく行うための仕組みで、処理速度の遅い記憶装置でデータの移動や削除をする際に、その都度データそのもの
を書き換えていたのでは時間がかかってしまいます。
そこで、データの書きこまれている場所を変えずに、インデックスでPC上の場所のみを書き換えたり、削除したりすれば”見かけ上”データの移動や削除を素早く行うことができます。
ということは、PC上でゴミ箱から削除されたデータや何らかの障害で見えなくなってしまったデータは、インデックスの情報が消えるだけで、実際のデータは削除されていないということに
なります。
『データ復旧サービス』はこれを利用し、記憶装置のデータの書きこまれた領域を検出して直接データを取り出しています。
ただ、インデックス情報が消えているので、データを取り出すためには時間と労力がかかります。
ですので、『データ復旧サービス』は比較的高額になってしまうのです。
(もちろん、必ず復旧できるわけではありません。)
災害で起動しなくなってしまったPCから大切なデータを復旧したい。
誤って初期化してしまったパソコンを何とか利用したい。
など、データ復旧サービスは今後身近なものになってくるかもしれません。
詳しい使い方その他、PCに関すること、お気軽にご質問・ご相談ください。(お)
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