昭和は遠くなりにけり
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最終更新日:2022/05/10
したまち爆笑コラム
つい先日携帯電話を最新型に機種変更をしたのですが、
誰からもメールや電話がきません・・・。
急に寒くなった12月の風が肌身に凍みる今日この頃です。
さて私の記憶では「タイムスリップグリコ」発売辺りから「昭和ノスタルジー」的ブームが徐々に高まり、現在「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の公開でそのブームは頂点に達しているように思われます。
書店には以前ご紹介したデアゴスティーニ・ジャパンの「週刊 昭和タイムズ」を始め、多くの昭和30~40年代の写真集やエッセイなどが平積みにされています。
かくいう私も昭和36年北千住の生まれでありまして、「東京のちょっと昔―30年前の下町風景」な~んていう写真集を買い求め、ほろ酔い加減でパラパラ眺めては、一人「昭和ノスタルジー」に浸っている次第でございます。
先日、私小学校のクラス会の幹事をやらせていただきまして、連絡をする際気がついたのが、卒業アルバム住所録の電話番号の横に点在する(呼)の文字。
そうです、まだプライバシーやら個人情報やらの存在すら知らなかった頃の「呼び出し電話」(電話を持っている人に着信させ、電話を受けた人が呼び出す人をその人の家まで呼びに行くもの/ウィキペディアより)
つまり、当時はまだ自宅に電話を持っていない家庭がまだクラスに半数近くあり、仮に自宅に電話があったとしてもそれは緊急時にしか使ってはいけない代物だったのですなぁ。
冒頭にも書きました通り、私携帯を機種変更いたしまして。
よく分からないのですが「SUIKCA(電子マネー)」の機能がついており、悪戦苦闘して設定を終えて、おっかなびっくりコンビニでお菓子を買ってみました。
すると「チャリーン」という音が。
子供の頃自宅の黒電話の横に「電話料金」とマジックで書かれた貯金箱と3分の砂時計が母によって設置されておりました。
つまり電話をかけるにはまず10円を貯金箱に入れ、3分以内に会話を終えろ。
という我が家の掟。そして「チャリーン」という音。
そんな厳しくも愛すべき母も他界し、時代は携帯電話で買い物が出来るようになり、そして私の携帯には今日も誰からもメールも電話もきません・・・。
そしてもうすぐ12月かぁ。
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